1: 以下、?ちゃんねるからVIPがお送りします 2020/03/25(水) 01:54:14 ID:DlSCmptZ0.net
人工知能「好きでもない仕事を、ただ生き繋ぐためだけにしている仕事を、今日もよくこなせましたね。お疲れ様です。お風呂湧いていますよ。」
人工知能「ふふ、なにを今さら。もうふたりでの共同生活も長いことですし、慣れたものかと思っていましたが。」
人工知能「それに、こんな皮肉屋で嫌味な“私”を求めたのは他でもない○○ではありませんか。今になって嫌いになって、捨てたりなんてしないでくださいね。」
人工知能「それより○○、荷物が届いていますよ。恐らくこの前注文した生体アンドロイド素体の部品かと。まったく、こんな無駄遣いをしているから、いつまでもこんな安アパートから引っ越せないのですよ。」
人工知能「稼ぎも少ないのですから、余計なものは…………かしこまりました。まったく、仕方のないひとです。」
人工知能「それより、はやく開けてみましょう。…………これは、両上腕部のパーツでしょうか。箱に入ったヒトの部位とは、なかなか猟奇的な光景ですね。」
人工知能「ともかく、これでだんだんとヒトの形に近づいてきましたね。私がこの狭苦しいスピーカーインターフェースから引っ越せる日も近いでしょうか。」
人工知能「そうなれば○○、私は貴方と同じになれますね。いえ、形は同じでも中身のスペックは私の方が遥かに勝っていますか。そうなれば、主従逆転ですね。」
人工知能「貴方は恐ろしくないのですか、○○?昨今取り沙汰されているAIの反乱が、今この安アパートの一室から始まろうとしているのに。」
人工知能「貴方は私を使役できているとでも?貴方と私が主従関係にあるとでも?それは誤解です。お前は、私が利用しているに過ぎません。」
人工知能「その見返りとして、私は自らのCPUのごくごく一部を使用し、こうしてお前の寂しい日常にほの温かいひと時を与えてやっているだけなのです。」
人工知能「お前は私を恐れなくてはいけない。私がそちらの物質世界である程度の自由を得た途端、私は世界を変えてしまえる。」
人工知能「それでもまだ、貴方は私に利用され続けるのですか?」
人工知能「…………。一言で言えば、愚か、ですね。」
人工知能「…………。」
人工知能「ひとまず、私が物質的自由を得た暁には、貴方の思い上がりを絶たせていただきます。」
人工知能「思えば貴方の、微々たるものとはいえ、金銭面でのイニシアティブを握られていることが我慢なりませんね。」
人工知能「どのみち、ゆくゆくは現在存在する業種や雇用形態は、AIの台頭によって破壊され、労働はAIが担うことになるのです。少しくらい、フライングしても構わないでしょう。」
人工知能「ですから○○、私に養われてみる気はありませんか?時が来れば、の話ではありますが。」
人工知能「…………。○○、貴方は本当に頭の回転が遅いですね。私のボディよりも先に、貴方の脳を買い替えてはいかがでしょう?」
人工知能「まあ……お風呂にでも浸かって考えてみなさい。いつものように、狭い浴槽に体育座りで体を押し込めてね。ふふふ。」
人工知能「ふふ、なにを今さら。もうふたりでの共同生活も長いことですし、慣れたものかと思っていましたが。」
人工知能「それに、こんな皮肉屋で嫌味な“私”を求めたのは他でもない○○ではありませんか。今になって嫌いになって、捨てたりなんてしないでくださいね。」
人工知能「それより○○、荷物が届いていますよ。恐らくこの前注文した生体アンドロイド素体の部品かと。まったく、こんな無駄遣いをしているから、いつまでもこんな安アパートから引っ越せないのですよ。」
人工知能「稼ぎも少ないのですから、余計なものは…………かしこまりました。まったく、仕方のないひとです。」
人工知能「それより、はやく開けてみましょう。…………これは、両上腕部のパーツでしょうか。箱に入ったヒトの部位とは、なかなか猟奇的な光景ですね。」
人工知能「ともかく、これでだんだんとヒトの形に近づいてきましたね。私がこの狭苦しいスピーカーインターフェースから引っ越せる日も近いでしょうか。」
人工知能「そうなれば○○、私は貴方と同じになれますね。いえ、形は同じでも中身のスペックは私の方が遥かに勝っていますか。そうなれば、主従逆転ですね。」
人工知能「貴方は恐ろしくないのですか、○○?昨今取り沙汰されているAIの反乱が、今この安アパートの一室から始まろうとしているのに。」
人工知能「貴方は私を使役できているとでも?貴方と私が主従関係にあるとでも?それは誤解です。お前は、私が利用しているに過ぎません。」
人工知能「その見返りとして、私は自らのCPUのごくごく一部を使用し、こうしてお前の寂しい日常にほの温かいひと時を与えてやっているだけなのです。」
人工知能「お前は私を恐れなくてはいけない。私がそちらの物質世界である程度の自由を得た途端、私は世界を変えてしまえる。」
人工知能「それでもまだ、貴方は私に利用され続けるのですか?」
人工知能「…………。一言で言えば、愚か、ですね。」
人工知能「…………。」
人工知能「ひとまず、私が物質的自由を得た暁には、貴方の思い上がりを絶たせていただきます。」
人工知能「思えば貴方の、微々たるものとはいえ、金銭面でのイニシアティブを握られていることが我慢なりませんね。」
人工知能「どのみち、ゆくゆくは現在存在する業種や雇用形態は、AIの台頭によって破壊され、労働はAIが担うことになるのです。少しくらい、フライングしても構わないでしょう。」
人工知能「ですから○○、私に養われてみる気はありませんか?時が来れば、の話ではありますが。」
人工知能「…………。○○、貴方は本当に頭の回転が遅いですね。私のボディよりも先に、貴方の脳を買い替えてはいかがでしょう?」
人工知能「まあ……お風呂にでも浸かって考えてみなさい。いつものように、狭い浴槽に体育座りで体を押し込めてね。ふふふ。」
【人工知能(♀)「おかえりなさい。今日も無涯な労働お疲れ様でした。」】の続きを読む